河童橋~明神1(梓川左岸歩道)
河童橋から奥は、「観光地」は少ないですが、より自然が深くておもむき深いハイキングが楽しめるエリア。観光客は減って、ハイカーや登山者の比率が上がります。
梓川の両岸に歩道がありますが、左岸歩道のほうがポピュラーで、明神池までの所要時間も短いです。「梓川左岸歩道」経由で河童橋~明神間をご案内。
キャンプ場から原生林をぬけて明神へ
上高地バスターミナルから河童橋までは5分。河童橋からの絶景を楽しんだら、橋を渡らずに川沿いに進みます。五千尺ホテルの横を過ぎると、すぐに小川を渡りますが、橋の周辺は、特に夏場は尋常じゃない冷気が漂っています。川は清水川といって、上高地の水道の水源になっている川です。
橋を渡ると右手にビジターセンターが見えてきます。情報収集していきましょう。周辺は小梨平といって、カラマツ林が広がるところ。大きなキャンプ場になっていて、キャンプ場をぬけて河原に出ると、河童橋よりもっと近くで穂高連峰を眺められます。
キャンプ場の建物を見ながら歩くと、道はいつしか針葉樹の原生林の中へ。右は六百山へ続く斜面、左は平地、というところをしばらく歩きます。河童橋からそんなに離れていないのに、なかなか雰囲気のある森です。しばらくは、川から離れて歩きます。
やがて、久しぶりに梓川が見えるところに出ます。広い河原を川がカーブして流れて、河原にはヤナギの明るい林が広がっています。再び川から離れてしばらく歩くと、明神館の建つ広場に到着。
明神岳を眺めながら明神池へ
明神館の前は、ベンチや公衆トイレがあって、ハイカーや登山者の中継地という感じ。「穂高奥宮」の標柱の後に明神岳の眺めがいいです。明神池へは、ここを左に曲がります。
しばらくは、平らな明るい広葉樹林を歩きます。このあたりは、初夏のニリンソウなど花が多いところ。花を楽しみながら歩くと、前に明神橋のつり橋と、明神岳の雄姿が見えてきます。明神館前より近くで見られるし、明神池まで行くと近すぎる感じで、明神岳を眺めるなら明神橋がベストポジション、といったところでしょうか。
橋を渡ったら左へ。すぐに右の鳥居をくぐると、2軒の宿の間を通って、穂高神社奥宮と明神池に到着。