ノコンギク
見ごろ | 8月~9月 |
見どころ | 穂高橋~河童橋 河童橋~明神 奥上高地自然探勝路(明神~徳沢) などの梓川沿い |
ノコンギクは、キク科シオン属の多年草。高さ50cm~1m。本州~九州の平地・町中から山地まで広く分布。8~9月ごろ、薄紫と黄色が印象的な花がいくつも集まって咲く。薄紫の「舌状花」と黄色い部分の小さな「管状花」どちらも花びら。「野菊」と呼ばれる花の代表格。
ノコンギクは、いわゆる「野菊」。特に山の植物というわけではありません。秋めいてくると、平地の町中でもふつうに見かける、あの野菊です。ただ、山や高原も「守備範囲」で、初秋の山を彩る花の代表格でもあります。上高地でも、穂高橋~河童橋間や、明神までの道、もっと奥でも、梓川沿いを中心に所狭しと咲きほこります。上高地にとっても、夏~秋の花の代表選手と言えそうです。
カラフルな花が咲き乱れる初夏~夏の時期を過ぎて、秋めいてくると、落ち着いた色のややジミな花が増えてきます。平地より一足早くやってくる秋の気配を演出してくれるようですね。「秋の気配」という意味では、ノコンギクは一番じゃないでしょうか。このなんともいえない色合いが、ちょっとした寂しさすら感じさせます。そんな気分を味わいながら、上高地の「秋の先取りハイク」を楽しむのもいいですね。