ネコノメソウ
見ごろ | 5月 |
見どころ | 小梨平 自然研究路(田代池~田代橋) など |
ネコノメソウは、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草。高さ5~20cm。全国の山地の、湿地や川べりなど湿ったところに分布して、群生することが多い。4~5月ごろ、茎の先端に、葉が変形した黄緑色の苞(ほう)ができて、その中に2mmくらいの小さな黄色い花がいくつも咲く。ネコノメソウの名前は、割れた実が猫の目のように見えることから。
ネコノメソウは、よく川べりや湿地に群生しています。春先の川べりを、真っ先に黄色く染めあげる「春の使者」という感じ。上高地でも、小梨平や自然研究路などあちこちで、梓川や支流の小川沿いなどによく咲いています。春まだ浅い上高地に真っ先に咲いて、彩りのない茶色い景色の中で、パッと明るい黄緑色が目に鮮やかです。
ネコノメソウにはいろいろな種類があって、見分けるのがなかなか大変。よく見かける「親戚」はヤマネコノメソウとツルネコノメソウあたりですが、茎に生えている葉っぱをよく見ると、この2種類は左右交互についている「互生」、ネコノメソウは対になってついている「対生」なところが見分けるポイントです。しゃがんでよく見ないと見えないですが、興味がある人は観察してみてください。