コナシ(ズミ)
見ごろ | 6月 |
見どころ | 小梨平 |
コナシ(ズミ)は、バラ科リンゴ属の落葉小高木。高さ6~10m。全国の山地の湿原など湿り気のあるところに分布。6月ごろ、白または淡紅色の1~2cmくらいの花が木いっぱいに咲く。リンゴの台木に使われたり、樹皮は染料に、幹は材木に、実は食用に使われるなど、幅広く利用されている。
コナシは、一般にはズミと呼ばれて、湿原でよく見かける木。初夏には、木いっぱいに白い花を咲かせて、湿原を彩ります。ナシに似ているからコナシという別名がありますが、上高地ではむしろコナシで通っていて、その名のとおり小梨平が名所。ただ、小梨平のコナシは、野生ではなくリンゴの台木として植えられたものだそうです。
コナシもまた、ニリンソウなどと並んで上高地を代表する花のひとつ。ニリンソウのように「そこらじゅうにある」という感じではないですが、桜のように木が花で覆われるので、あれば目に留まります。特に小梨平は、コナシがかもし出すムードに包まれる、という感じ。甘い香りのする花で、香りを楽しめるのも魅力です。時期には、「コナシを見に上高地へ行く」という人も多いでしょう。