フッキソウ

フッキソウは、ツゲ科フッキソウ属の常緑低木。高さ20～30cm。北海道～九州の山地の湿った林床に群生する。5～6月ごろ、茎の先端から花茎が伸びて、2～3cmの白い花が穂状に咲く。公園や庭園で、下草として地面を覆うようによく植えられる。

フッキソウは、春先のかなり早い時期に咲きます。色といい形といい、生えているところ（林の地面）といい、なかなかジミな花ですね。上高地では、穂高橋から上高地温泉あたりの道沿いや、小梨平などでよく見かけます。目立つ感じの花ではないですが、あるところにはまとまって生えているので、見つけやすいでしょう。

どう見ても草にしか見えないですけど、いちおう「木」のようです。常緑なので、他の緑がない春先や晩秋でも、いつも青々としています。葉っぱの緑も暗めだし、花の色もパッとしないし、「見栄えのしない花」という印象を持ってしまうんですが、他の草が芽吹く前の春先だけは、ある意味「目立つ花」と言えそうです。