カラマツの黄葉
カラマツは針葉樹ですが、とてもきれいに黄葉することで有名。上高地には、いくつかまとまったカラマツ林があるほか、あちこちに生えていて、秋には黄金色の景色を見せてくれます。
カラマツは、針葉樹なのに黄葉するめずらしい木。中部地方などの高原地帯にはたいてい林があって、他の木の紅葉が終わったころ、見事な黄葉を見せてくれます。快晴の日に黄葉したカラマツ林を歩いていて、散ってくる葉っぱを見上げると、青空から黄金色の雨が降ってくる感じで、息をのむ美しさ。
上高地では、中ノ瀬園地からバスターミナルのあいだの梓川左岸(南側)や小梨平に、まとまったカラマツ林があります。その他、梓川沿いの林や、田代湿原など湿地帯のまわりなど、上高地の景色の中にはかなりの率で登場します。植林されたものがほとんどですが、原生林の中や湿原の近くなどには天然のカラマツもあって、雰囲気が違うので見比べてみるとおもしろいです。
見ごろは、他の木の紅葉があらかた終わった10月の末ごろ。朝晩は相当冷え込みます。カラマツが黄葉する時期に上高地に行くなら、防寒対策はしっかりして、「黄金降る景色」を堪能してください。