原生林の紅葉
上高地に広がる原生林は、紅葉しない針葉樹が中心ですが、ところどころに見事に紅葉したモミジがあったりします。カラマツなど「黄葉」が多い上高地で、原生林の緑に映える「紅葉」は目をひきます。
上高地は、ほとんどのエリアに原生林が広がっていて、平坦な散策路を使って気軽に「原生林ハイク」を楽しめるのが魅力。ほとんどはシラビソやコメツガなど紅葉しない針葉樹ばかりで、深緑色の葉っぱが、昼間でも薄暗い「うっそうとした森」を作っています。
そんな原生林の中でも、小川のほとりなどで、突然きれいに色づいた紅葉に出くわすことがあります。本数はそれほどないですが、赤く紅葉する木が少ない上高地では貴重な眺め。まわりが深緑色なだけに、よけいに鮮やかに見えて、しばらく足をとめて見ていたくなります。
上高地の場合、山に登りでもしなければ、「山全体が燃えるような」という紅葉景色は望めません。それでも、原生林に映える紅葉を眺めながら歩くのも、なかなか風情があっていいものです。田代池~田代橋や、河童橋~明神あたりが、比較的気軽に原生林歩きを楽しめるコース。